文春オンラインに『無言を貫こうとした水原一平被告(39)がつい反応した「ある質問」英語で「イッペイ」と問いかけられ、左手で体の一部を・・・』という記事を書かせてもらいました。
3月に事件が発覚してから、初めてカメラの前に姿を見せた水原被告。 少し前までなら、メディアが群がっていたのは自分の横にいた大谷選手だったのに、今は自分が容赦なくマイクを向けられる、そんな立場になってしまった彼の心境はどうだったのでしょうか。
https://bunshun.jp/articles/-/70843?page=2
無反応、無表情、無言と多くのメディが報じていたけれど、そこは人間だ。 いくら反応しないように頑張ってみても、無意識のうちに聞こえる言葉や見える風景に対して、何らかの反応は出てくるもの。
それが本音を表しているかどうか、正直なところ、聞いてみないとわからない。 だが、どんな言葉に反応したかを探し出せば、少なくとも彼の中にその言葉に反応するだけの思いや感情があるということになるでしょう。
聞こえないように、見えないように、感覚を麻痺させる。 眉間にシワを寄せて、前だけを見て、外界をシャットアウトする。
簡単なようだが、これがなかなか難しい。 特に周りが自分に対して、関わりを持とうとプッシュしてくるような時は尚更です。
メディアはコメントを取れなくても、何らかの反応を期待して、質問を投げかけてくる。相手が困った顔や仕草を見せることを望んでいる。 だからどの記者も必死に質問を繰り返す。
本音を探るには、質疑応答での反応を見るのが一番です。 前もって質問が決まっており、答えが用意されている場合を除いて、自分の言葉で話さなければならないから。
今回、水原被告は無言だったが、ある言葉や質問に対していくつかの仕草を見せました。その質問に対して偶然、その仕草を見せたのでは?と思うかもしれません。
でも顎を触るという仕草は、目をかいたり(ゴミが入ったかもしれない)、鼻の下をこすったり(鼻が花粉やホコリでむずむずしたかもしれない)、頬を掻いたり(ムシに刺されたかもしれない)というような仕草とは少し違うものです。
それも顎を触る仕草を見せたのは、“本を書くつもりはあるか”という質問の時。
この質問に対して、この仕草。 もしれこれが偶然なら出来すぎです。
たぶん水原被告の中では、近い将来、本を書こうという思いはあるのでしょう。
この時の水原被告の服装については、NEWSポストセブンで『《能面のような表情で出廷》水原一平被告が1か月まえには留めていた「白シャツの第一ボタン」をはずしていたのはなぜか? 臨床心理士が着目した「変化」』という記事の中で、分析しています。