損得や費用に関する心理学用語

 

損得や費用に関する心理学用語と、その意味についてまとめている。

人が何かをやろうとすると、時間やお金、労力はかかる。お金をかけていなくても労力はかかるし、自分が動いているだけだからと思っても時間はかかる。それは全部、コストという費用がかかっていることになる。仕事でも、家事でもコストはかかる。

実は恋愛や愛情にもコストがかかっている。感情に関するコストだ。

 

※コストや利得に関する用語やバイアスはこれから追加していく予定。

 

 

例えば、途中まで頑張ってやってきたことを、中止しなければならなくなったとする。          ここまでやってきた労力、費やしてきた時間やお金を考えると、やめるのはもったいない気がする。もう少しだけ頑張れば、なんとか形になるのではないだろうか…などと考えてしまってやめられなくなるのが「サンクコスト効果

 

ネットショップでは、昨日まで50%オフだった商品が、今日はいきなり30%しか値引きされていない!ということが起こる。                                 昨日のうちに買っておけばよかったと思いながら、安くなっていた値段が頭に碇のように残っているので、30%オフでは購入する気にならなくなるのだ。                     このような心理的傾向を「アンカリング効果」と呼ぶ。

 

誠意のコスト

金銭的、時間的コストだけでなく、手間や気遣い、気配りといった精神的コストをどれだけ費やすかが、そのまま思いの強さ、誠実さ、誠意と見なされやすいこと。

 

好意のコスト

相手に使った時間やお金や行動などの投入したコストに対して、得られた満足感や幸福感が同程度より上、尽くした分と同じ分だけ尽くされるよりプラスαか、贈った物よりほんの少しだけ高価な物の方が、満足度が高くなる。

 

フリーライダー  

他人の成果などにただ乗りする人のこと。例えば組織において、よく働く社員と、働かずに机に座っているだけのような社員がいる場合、働かない社員は組織とって扶養家族のようなものであり、このような人をフリーライダーと呼ぶ。仲間の手柄に便乗してしまうような人もフリーライダーである。

 

 

コストに関するバイアス

 

アンカリング効果

先に印象付けされた特定情報が、その後の判断に影響を与える現象。ビジネス現場でアンカーになる数字が提示されると、その後の交渉がこの数字を軸に回転する傾向がある。

 

サンクコスト効果

埋没費用、これまでに費やした資金、労力、時間のことであり、どのような決定をしようと、もはや回収できないコストのこと。このコストを惜しんで、事業や投資をやめられなくなること。

 

コントラフリーローディング効果

人には、労力を使わず何もせずに手に入れたものより、労力や何らかの対価を払って手に入れたものを好むという傾向。自分で働いて得たお金は大切に使うが、簡単に手に入れたお金は浪費しやすいと一般的に言われているのと同じような意味である。

 

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