ここ最近、政治家の逆ギレ会見とよく見ませんか? あれこれ悪さをしておいて、それが露見し謝罪となった途端、なぜか逆ギレしてしまう往生際の悪さ。そんな政治家たちをを見るにつけ、この人たちって何なん?と思うわけでして。
逆ギレする原因は、会見前は加害者だったはずが、あれこれ質問されたり非難されたりしているうちに自分が被害者になってしまうから。
いい例が、3月5日で辞職すると逆ギレした岐阜県岐南町の小島英雄町長。 その理由は99のセクハラで、なんと第三者委員会に認定されてしまいました。
認定されたというのに会見では「中立性にかけている」「もう少し丁寧な調査をしてほしかった」と訴え、泣き出した町長。その内容はどこからどうみてもセクハラそのものなのに、本人にその意識がなかった??から始末に悪い。
「頭をポンポンと撫でる」「尻を触る」「髪を触る」「抱きつく」「胸元を覗き見る」、まるでセクハラの取説を聞いているみたいです。こういう上司の下にいる部下は悲劇でしかないですね。
「ハグされた」という証言には、昭和の時代を持ち出して、自分たちの時代にはそういう習慣がないというおかしな理屈を持ち出して説明。自分勝手な解釈と理屈づけは政治家の得意技。
そしてその会見から5時間後、5月末とした辞任の時期を3月5日と発表。 その理由を記者が問うと、「しつこいんやって」と逆ギレ。
逆ギレといえばもう一人、この人がいました。自民党安部派の政治資金パーティー裏金疑惑で略式起訴された長崎県の谷川弥一議員です。地元・長崎のどこかの駐車場みたいな場所で行われた会見で、問題追求した記者に「頭悪いね」と逆ギレしたのは、数か月前のこと。
逆ギレすれば映像で報じられ、ますます批判されるとわかっていて、なんで逆ギレするのでしょう。
共通するのは先生というプライド。 自己中心的な思考による判断基準、自分は人の上に立ち、人を指導するという立場への自負。 問題を起こそうと何をしようと、偉いのは自分。 その自分に向かって、何を言うのか!という怒り。 自分の立場をおびやかし、引きずり降ろそうとする者への憤り。
彼らの謝罪はとりあえずの形だけ。心底反省していないのだから、謝罪に対してどんどん不満がたまっていく。
この俺が謝っているんだぞ、という思いは強く、謝っているのに、なぜまだ質問する、なぜ突っ込んでくる、なぜ責めると思っているうちに、感情が爆発。
こんなに謝っているのになぜだ、俺がかわいそうじゃないかと立場を逆転させ、被害者になってしまい、逆ギレするということらしい。
逆ギレする人間の心理を研究した論文によると、こういう人たちは加害者なのに、会見を行っているうちに被害者意識が生じるんだとか。 逆ギレには気をつけよう。