衆議院議員総選挙の自民党CM、岸田総裁の背景が青一色だった意味を考えてみた。

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10月31日は衆議院議員総選挙の投票日。

それに向けてメディアやPCなどで流されていた各政党のCMについて分析した記事を執筆、『自民党は”寒い”、立民は”インパクトなし”…各政党の選挙CMの出来栄えを採点する』が、10月29日の文春オンラインに掲載された。

 

選挙結果は自民党が予想以上に勝利し、再び首相となった岸田総裁率いる自民党のHPを見てみると…。

 

 

自由民主党の選挙CM、岸田総裁は鮮やかなブルーのネクタイを締め、バックはそれに合わせた青。

総裁の周りを囲むべたっとした一色の青が画面に広がっている。

残念なことに、どこも色相が変わらない。

クールで落ち着いた印象を与える青だけど、季節的にちょっと寒々しい印象だと記事に書いた。

岸田総裁のイメージに合っているけれど、自民党がどれくらい議席を取れるかという選挙なのだから、せめてCMのおしまいぐらいには、青に少しづつ黄色みをプラスして明るく柔らかい印象を与えてもよかったと思う。

 

 

そんなことを書いたのだが、自民党は世間やメディアの予想以上に勝利した。

そして自民党のHP、再び首相となった岸田総裁のバックはCMとは違い、青に黄色がプラスされていた。

 

 

ここでふと、あの青一色はもしかしてあの時の岸田総裁の心の中の色だったのかも?と勝手に想像してみた。

どうなるかわからない、どこまで議席を維持できるかわからない選挙に、事前予想はけっこう厳しめな議席数という声ばかり。

自分の気持ちを落ち着かせよう、コントロールしようと思うのは当然のことで、自民党内もそんなムードだったとしたら青一色の背景も頷ける。

 

 

さて他の政党のCMはどうだったかというと、こんな感じ。

立憲民主党の枝野代表は白い背景で、どちらもインパクトなし。

公明党山口代表は事務所風景で堅く真面目な印象。

日本維新の会、松井代表は党のイメージカラーの緑色の背景。映像には選挙活動が多く流れた。

日本共産党はプロモーションビデオで長く、

国民民主党は黄色の背景で企業CM的な作り。

れいわ新選組は紫の背景で、少々重いく、社会民主党の福島党首は白い背景で印象に残らない。

 

選挙の結果はご存知の通り。

党のイメージや政策よりも、選挙活動それ自体に焦点を当てていたのは日本の維新の会だけ。

 

 

記事を書きながら思ったのは、

選挙までの期間が短かったとはいえ、せっかく政党を、党首をアピールするいい機会だったのに。

もう少しリーダーシップが垣間見えるような、政党としての懐の大きさが感じられるような、何らかのインパクトを与えるようなCMでもよかったと思うともったいない限りで…。

 

各党のCMの費用対効果はどれくらいあったか気になるところです。

 

https://bunshun.jp/articles/-/49723

 

 

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この記事を書いた人

臨床心理士、文学修士
経営心理コンサルタント、商学博士
コミュニケーションやボディランゲージの分析、バイアスに関するコンサルティングなどを行っています。
話題の出来事や時事問題から、注目されている人物、ドラマ、映画まで幅広いテーマについて、心理学や行動経済学、リスクマネジメントなどを用いて、独自の視点で分析する記事を書いています。

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