文春オンライン『大谷翔平が水原氏を「一平さん」と呼ぶのをやめた”ある瞬間” 会見を分析した臨床心理士が気づいた”痛切な心理状態”とは・・・』

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文春オンラインに『大谷翔平が水原氏を「一平さん」と呼ぶのをやめた”ある瞬間” 会見を分析した臨床心理士が気づいた”痛切な心理状態”とは・・・』という記事を書かせてもらいました。

ドジャースの大谷選手が、すでに解雇されていた元専属通訳だった水原一平氏の違法賭博疑惑を受けて、3月25日に自ら声明を発表した時の会見について分析したものです。

わずか11分の会見でしたが、とても中身が濃いものでした。大谷選手は用意していた声明文を読み上げるというより、それに沿って自分の言葉でしっかり説明するという感じで、声のトーンや話し方のテンポ、使われた言葉や仕草や表情から、彼の心の内を読み取ろうとしたのがこの記事です。特に長年、公私に渡り、自分を支えてきた水原氏について、大谷選手はどう思い、どう感じているのかに焦点を当てています。

記事の概要については、文春オンラインをお読みください。

https://bunshun.jp/articles/-/69850

 

会見で使われる表現や話される言葉は、その人がどう思っているのか、どのように感じているのか、普段からどんなことをどのように考えているのかを表す重要な指標です。

声明文や書面を読み上げるのではなく、自分の言葉で話す時や質疑応答で答える時は、無意識のうちに言葉を選んで話しているため、その人の本音が出やすいのです。       今まで考えたこともないようなことが、その人の口から出てくることはないし、逆に日常的に思っていること、不平不満やイライラ、怒りやストレスになるようなことは、ついつい口に出てしまいやすくなる。

というのも、そこに自分でも気が付かないほどの感情が動くからです。

大谷選手は水原氏を「僕自身も信頼していた方の過ち」と冒頭、述べました。     信頼している、ではなく、信頼していた、だったのです。現在形ではなく過去形。大谷選手の中では、水原氏に対する区切りができていたのでしょう。

 

嘘という表現は会見中6回使われました。                      嘘をつかれたことが、よほどショックだったのでしょう。でも騙されたとは言いませんでした。大谷選手は、この問題について水原氏の悪意や作意を感じなかったからではないでしょうか。

チームミーティングの後、水原氏の話が完全に理解できず、違和感を感じていながらも、「ホテルに帰った後で、2人でより詳しいことを話したいので今はまってくれと。その時はホテルまで待つことにしていました」と述べているので、そこまではまだ信頼する気持ちが残っていたのではないかと想像できます。

でも結果は嘘と過ちでした。

大谷選手が会見で見せた仕草は、結婚発表の時のものとはまるで違いました。

あの時は指で軽く頬などを書いたり、耳元を触ったり、帽子を触ったりしていただけだったが、今回は手のひらでべったりと顔をなで、顎を大きくなでたりと、なでる分量や時間が大きく違いました。

使われたのも指先ではなく手の平全体。顔を触ったりするのは自分の気持ちを落ち着かせ、なだめるためとよく言われるが、手の平全体を使ったということは、それだけ感情がゆさぶられ、ストレスが大きかったということでしょう。

水原氏がどうやって大谷選手の口座から送金したかは、今後解明されていくはずで、大谷選手も「これからさらに進んでいくと思います」とコメント。

どんなことが起きても、誰に対しても、常に変わらぬ笑顔を見せてくれる大谷選手。

捜査ではどんな結果を公表されるのか。今は進展を待つしかない。

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