「日本は外国人嫌い」と言ったバイデン大統領、原文は恐怖を意味するフォビアだった!

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米国のバイデン大統領が1日、首都ワシントンで行われた選挙集会の演説で、「日本人は外国人が嫌い」という発言をしたと報じられた。                                         日本政府は「不正確で残念」と米政府に申し入れたというが、大統領は謝罪せず。

まあどう考えたって、米国の属国のような日本を相手に、米国の大統領が謝罪するわけがない。                                               

バイデン大統領がこう発言したのは、移民問題に関係している。                               急増している不法移民に困っているだろう米国だが、バイデン大統領は「米国経済が成長している理由1つは、移民を受けているからだ」と述べ、中国や日本、ロシアやインドが問題を抱えているのは、「外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」と話したのだ。                               日本をこの問題で引き合いに出すのは異例だとニュースは報じていたし、大統領選挙をにらんだ国内向けアピールをみる向きもあるが、バイデン大統領の内にそのような考えがなければ、この発言にはならないはずだ。

そう思うのは、バイデン大統領が使った単語が強かったからだ。

外国人が嫌い?というと、一般的な日本人ならどんな英訳を思い浮かべるだろうか。
don’t like、それとも hate、 もう少し強く言うなら really hate ぐらいか。                 外国人といえば、出てくる単語は、foreigner。

ところがバイデン大統領が使ったのは xenophobic                               日本ではあまり聞いたことがない単語。

 

原文はこちら

Why is China having such economic difficulties, why is Japan facing challenges, why is Russia, why is India? Because they’re xenophobic. They don’t embrace immigrants. Immigrants are what fortifies us.”

 

xenopobic は、ゼノフォビアと読み、意味は「外国人嫌い」のほかに「外国人排斥」や「外国人恐怖症」というかなり強い意味を持つ単語だ。                                       外国人や外国の文化を嫌ったり恐れたりすることで、価値観などが違うと排除排斥しようとする。 フォビアというのは恐怖症のことで、hate よりも嫌悪的な意味合いが強く、単純に嫌いというより憎悪的な感情や、そうしてしまう習慣や慣習的な意味も含んでいる。

日本語にはこの単語にぴったり合うような適当な訳語がなかったのだろう。

ドジャースの大谷選手の通訳が変わり、しばらくは通訳の仕方が変わることで、記者らを始めとする人々とコミュニケーションがうまく取れるか心配されていたのと根本的なところは同じだ。

 

その意味がどこまできちんと伝わるか、くみ取れるか。単語の使い方だけで言わんとしている意味や感情が変わるように、訳し方1つでこちらの取り方も変わってくる。

通訳されたコメントでは本来あるはずの行間が読めず、含意を理解しようにも難しいのだ。

ほんの数週間前、バイデン大統領は岸田首相を迎えて日米同盟を称賛し、岸田首相のスピーチに拍手を送っていたのだが、腹の中は違ったのだろう。                                         かなり強い口調で日本にメッセージを送ったが、肝心の日本ではその言葉を「外国人嫌い」と翻訳されて報じられたものだから、世間的にはそれほど大きなニュースにならず、あっという間に他の話題にとって代わられてしまった。

 

 

 

 

 

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