「ミラーリング」を行うのは無意識?それとも意識的?

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ミラーリング(mirroring)                                                              

 

たとえば…                                              会社の会議中、目の前に座っている同僚や先輩たちが、みんな同じように腕を組んでいた。          友達が自分と同じように首を傾げてこっちを見ていた。             

では次のうち、ミラーリングと思われるものはどれでしょう?                 1. 無意識のうちにみんな同じように腕を組んでいた。                     2. 友達が意識的に自分と同じように首を傾げた。 

 

 

 

ミラーリングとは                                   相手の動作を模倣し同調することで、相手を信頼し気持ちをひとつにできるもの、共感を伝えるものといわれる。                                    無意識に真似ている場合もあれば、信頼関係や好感度を上げるため、不自然にならないよう意図的に真似る場合もある。                                     類似の用語として同調行動があるが、こちらは周りの行動や意見、期待に沿って同じような行動をとることであり、模倣とは異なる。                               

 

つまり無意識による模様も、意識的、意図的に真似ることも、ミラーリングとよばれており、人は相手の模倣に気がつかず、意識していなくても、同じ行動やしぐさをすることでをプラスと感じ、親近感を持ったり、共感を感じやすい傾向があるといわれている。

 

では、ミラーリングにはどのような特徴があるのか。

ミラーリングは3つの観点から分類できる

1. 同調する行動による分類

・ノンバーバル・コミュニケーションによるもの
非言語コミュニケーションといわれる、しぐさや動作、姿勢や表情、視線の動き、声や口調など
・バーバル・コミュニケーションによるもの

言語コミュニケーションになり、話の内容、話した言葉、言い回し、口ぐせなど言語的表現

 

2. 感覚による分類

・視覚的なノンバーバル行動によるもの

しぐさ、身ぶり、手振り、立ち方、座り方、歩き方などの姿勢や動作、表情や視線など

・音声的なノンバーバル行動によるもの

口調や口癖、言葉使い、呼吸のリズム、声のトーン、話し方のテンポや リズム、スピートなど

 

3. 意識の点からの分類

・無意識的なもの
自分で気がつかずに他人のしぐさやくせを真似するもの。                   この場合は、相手との人間関係や状況が関係する。たとえば、権力者、上司、目上の者などのしぐさと他の者のしぐさが同じ、夫婦やカップルの仕草が同じなど。                  
・意識的なもの

 NLP(神経言語プログラミング)でペーシングと呼ばれるもの                  ペーシングは、コミュニケーションを取っている相手とより早く信頼関係を築くために、相手の動作やしぐさ、姿勢などを合わせること。                            商談相手と話すスピードを合わせたり、同じようなタイミングで頷いてみる。               気になる相手の呼吸のリズムに合わせてみる、など。

 

ミラーリングをする場合の注意点

・やりすぎてしまわないこと

人は自分と似た行動をとる人に親近感を持つが、わざと真似をさせるのは好まない。真似をしていると気づかれると、相手を不快にさせる可能性がある。

・ネガティブなくせやしぐさ、ミラーリングする人らしからぬしぐさを真似しない

 

自分で気がつかないだけで、人は案外、誰かと同じようなしぐさや動作をしているものです。     仲良くなりたい、ビジネスで相手に気に入られたい時など、うまく取り入れれば人間関係を作るのに効果的です。

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この記事を書いた人

臨床心理士、文学修士
経営心理コンサルタント、商学博士
コミュニケーションやボディランゲージの分析、バイアスに関するコンサルティングなどを行っています。
話題の出来事や時事問題から、注目されている人物、ドラマ、映画まで幅広いテーマについて、心理学や行動経済学、リスクマネジメントなどを用いて、独自の視点で分析する記事を書いています。

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